身近な消化酵素『ジアスターゼ』の力

今回はジアスターゼと言う酵素についてですが・・・・

ジアスターゼと言う言葉よりも、
“消化酵素”と言う言葉の方が、身近に感じる言葉かもしれません。

 

ジアスターゼについて、Q&A形式で質問にお答えしていきますね。

 
 
 

Q. ジアスターゼは消化酵素と聞きましたが、どのような栄養素を何に変換する働きがありますか?

ジアスターゼは別名アミラーゼとも言われますが、
デンプンやグリコーゲンなどの炭水化物を分解し糖に変換する
働きを持つ酵素の総称をジアスターゼと言います。

 
 

Q. ジアスターゼは食品から必ず摂取しないといけない栄養素ですか。

*いいえ。

ジアスターゼは体内中にも存在しており、
主に膵臓や唾液腺から分泌されていますので、
必ずしも食品から摂取しなければならない栄養素ではありません。

ですが、
ジアスターゼは胃腸の働きを助け消化不良を解消したり
胃酸をコントロールし胃もたれや胸やけを防止したりする働きがあり、
市販の胃腸薬などにも配合されているくらいパワフルな効果を持っているので、

旬の食材から、または
粉末状の酵素パウダー、液体酵素(植物・果物・野菜由来)、
などを利用して積極的に摂取してももよいかもしれません。


Q. ジアスターゼ以外にも消化酵素はあるのですか?
その場合、どのような働きをする消化酵素があるのですか?

*はい、あります。

消化酵素は、分解される栄養素によって

●炭水化物分解酵素、
●タンパク質分解酵素(プロテアーゼ)、
●脂肪分解酵素(リパーゼ)

と分けられています。


Q. ジアスターゼが含まれる食品を教えてください。

大根、蕪、山芋などはジアスターゼが多く含まれます。

定番である【焼き魚に大根おろし】と言う組み合わせですが、
大根の根には、
ジアスターゼオキシターゼと言う酵素が含まれています。

●ジアスターゼは消化を助ける働きがあり、
●オキシターゼは魚のこげなどに含まれる発ガン物質を
 中和する働きがある

と言われています。

大根おろしは、
昔から【魚の毒消し】としても重宝されていましたので
焼き魚に添えられていたのはこの為だと言います。


Q. ジアスターゼを食品から摂取する場合、効果的な調理方法などありますか?

ジアスターゼは加熱に弱く酸化しやすい為、
大根おろしなどは食べる直前におろし、生食するのが適しています。

又、山芋も唯一、生食が可能なお芋ですが、
大根おろしと同様ジアスターゼを多く含んでおり、加熱に弱いため、
生食(すりおろしなど)が適している調理法です。

 
 

Q. ジアスターゼで水飴が作れると聞きました。作り方を教えてください。

*はい。

大根に含まれるジアスターゼや、
市販の胃腸薬などを使って水飴を作ることが出来ます。

それは、
デンプンが酵素によって糖に変化すると言う過程が
水飴を作る工程と同じであるためです

今回ご紹介する水飴の作り方は、
身近なお野菜を使って作る作り方です。

【作り方】
①サツマイモの皮をむいて適度な大きさにカットし、柔らかくなるまで蒸します。
②蒸したサツマイモをつぶし、熱湯を加えていもがゆを作り、そこに大根おろしを混ぜ、発泡スチロールなどの箱に入れて保温します。5時間ほど保温すると糖化が起こるので、糖化した液をふきんなどでしぼります。
③糖化した液を、お鍋でこげつかないように煮詰めれば、水飴の完成です。


今回はジアスターゼについてをピックアップしておりますが、

お野菜やお肉、お魚と様々な食材にはまだまだ
私達が知らない未知の栄養がたっぷり含まれています。

現在知られている栄養素だけが
身体にとって影響を及ぼしているわけではないので、
好き嫌いなどをせず色々な食材を取り入れ、
未知なる栄養素の恩恵を受け、
いつまでも健康でいられるような強い身体を作っていけたらいいですね。

 

 

(文章:大森美佐子インストラクター

大森インストラクターが綴る愛犬とのブログはコチラ
愛犬といっしょにフードセラピー&ハーバルセラピー 

 

 

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『ネバネバの正体・ムチンについて』

こんにちは。

今回は「山芋」にたくさん含まれる
「ムチン」についてお話したいと思います。

ネバネバを食べると夏バテに効果的なイメージがあると思いますが
寒くなるこれからの季節もとってもオススメなんですよ〜。

では、どうぞ〜!


Q.ムチンとは何ですか?

山芋.納豆・オクラなどネバネバした食べ物に含まれる成分で、
たんぱく質と多糖類が結合した糖たんぱく質という物質です。

食べ物だけに含まれているのではなく私達の身体の中、
口腔内・腸管などの粘膜の表面を覆う粘液の主成分もムチンです。


Q.ムチンは体の中でどんな働きがあるのですか。

主に粘膜を保護する作用があると言われています。

胃の粘膜を保護し、胃炎や胃潰瘍を予防する働きや、
鼻など呼吸器の粘膜を丈夫にして
風邪などの感染症にかかりにくくする効果、などがあげられます。


Q.ムチンは免疫力を強化すると聞きましたが、本当ですか。

鼻や喉などの粘膜を丈夫にしてくれるので
ウイルス等の侵入を防ぐ効果があります。

また、
ムチンの主成分である多糖類というのは
水溶性食物繊維のため
腸内で善玉菌の餌になり(善玉菌を増やし)
悪玉菌を減らすことで細菌バランスを整え
腸内環境を改善させます。

 

 腸管粘膜には
 免疫細胞であるリンパ球が多数存在しており、
 体の免疫システムの大部分を担っています。
 そのため、腸内環境を整える事は
 免疫力を強化する事につながります。

 

以上の事から、ムチンが腸粘膜に存在することで
免疫力を強化させる事が出来ると考えられます。


Q.ムチンを含む食材を食べれば、それらの効果を期待できますか?

実はムチンは分子量が大きいため、
ムチンを含む食材を食べたとしても
体の中でムチンとしてそのまま吸収するという事が出来ないのです。

 

ですが、ムチンを摂取すると、体内でグルクロン酸が作られます。

このグルクロン酸はムチン合成時の原料になりますので、
ムチンを多く含む食材を摂取することでムチンの原料が増え、
各箇所のムチンが作られやすくなるという可能性もあります。

ですので、
せっかく摂取したムチンが無駄になってしまうということ
では無いので、安心してたくさん摂取して下さい。

 


Q.ムチンを含む食品を教えてください。

上にも少し書きましたが・・・
長芋・納豆・オクラ・あしたば・モロヘイヤ・サトイモ・なめこ・レンコン、など
ネバネバした食品に多く含まれています。
中でも納豆はかなり多くムチンを含む食品です




Q.ムチンを摂取する時に気をつける事はありますか?

ムチンは熱に弱いため、生で食べるか加熱しすぎないように注意して
調理する必要があります。
又、ムチンは水溶性なので加熱する場合は成分が外に出るため、
スープごと食べるような調理方法がオススメです。


(文章:和泉里衣子インストラクター

 
 

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「摂るほど健康?カルシウム」

今日のお題はカルシウムです。
世の中では、いわゆる良い栄養素の代表格として

「摂れば摂るほどヘルシー」

みたいに扱われている風潮があるような気がしますが、
実際どんなような栄養素なのでしょうか?

Q&Aの形でどんどん答えていきたいと思います!


Q.「カルシウムは大事」とよく耳にしますが、具体的に体の中でどのような働きをしているのですか。

はっきり言って、答えは「いろいろ」としか言いようがありません。

カルシウムが骨と歯の主要な成分であるのは有名ですが、
それ以外にも細胞の機能のいたるところに関わってきますので、
細胞のカタマリである我々にすれば、あらゆるところに関係します。

例えば、

●神経が情報を伝えるのにもカルシウムは必須

ですし、

●筋肉一つ動かすのにもカルシウムは必須

です。

ですから、もしカルシウムの助けがなかったら、
あなたはこの文章を読むことすらできません。

 まず目が動かせませんし、
 文字にピントも合わせられませんし、
 マウスを持つ手も動かせないので読めません。
 仮に目が動いても、
 見た文字の映像が脳まで伝えられませんし、
 もし伝わっても
 どんな文字か理解することもできません(笑)

まさに八方塞がり。
というか、それ以前にそんな状態なら生きていませんが…。

 
人間を例にしましたが、あなたの愛犬、愛猫も同じです。
そう考えると、確かに極めて大切な栄養素ですね。

 
という事でまとめると、カルシウムの働きは、

1.骨や歯など、身体の構成成分になる
2.体内のさまざまな働きに関係している

       ↓

 「 い ろ い ろ 」

という感じです。

 

Q.カルシウムとビタミンDの関係を教えてください。

カルシウムとビタミンDは切っても切れない関係にあります。

簡単に言うと、

「ビタミンDは身体のカルシウムを増やす」

という働きがあります。

 

もう少し具体的に言うと、

●腸から吸収されるカルシウムの量を増やす
●腎臓から尿として捨てられるカルシウムの量を減らす

という仕組みで、カルシウムの量を増やしています。

 
ちなみに、
ビタミンDは魚など動物性の食品に比較的多く含まれますが、
しいたけなどのキノコにも結構含まれています。

また、ビタミンDは食事から摂るだけでなく、
生き物は自分でも合成できますが、
その合成のために日光を浴びることが必要です。

 
 女性には何かと目のカタキにされやすい日光ですが、
 いじめられてばかりじゃ可哀想なので、
 よかったらそんな一面もあるんだと知ってあげて下さい。


Q.カルシウムの過剰や不足による問題はありますか。

別にカルシウムに限った話ではありませんが、
多すぎても、少なすぎても害はあります。

それで、
具体的にどんな害があるのかネットで検索でもしようものなら
聞いた事もないような病名や異常がズラズラと出てきて
訳が分からなくなるかもしれません。

あなたがカルシウムの専門家を目指すのなら話は別ですが、
そうではないのなら、過剰や欠乏で起こることに関しては、
これまた「いろいろ」と覚えておくのをおすすめします。

 
つまり、これも例えるなら、

「社内で様々な仕事に関わっている人がいました。
この人が働けなくなると、会社にどんな影響がありますか?」

       ↓

  「 い ろ い ろ 」

 
みたいな感じですね(笑)。

 

ちなみに…

 イライラすると「カルシウム不足」なんて言われたりしますが、
 確かにカルシウムは脳の働きに深く関わっているものの、
 それだけで単純に原因がカルシウムだと結びつけることはできません。

カルシウムに限らず、
こういう結構強引な結びつけの話って多いですから、
あなたは気をつけて下さいね。

 


Q.カルシウムをしっかり摂らないと、すぐに欠乏症になりますか?

 「私の作ったごはんでは、カルシウム不足が心配です!」

 「卵の殻を、どれくらい足してあげればいいんでしょうか?」

 

インストラクターをしていると、
こんな悲痛な(?)叫びを聴くことが少なくありません。

しかし結論から言うと、
そんな簡単にカルシウム欠乏にはなりません。

大切な栄養素ですから、
身体の方も体内の量を一定に保つために
二重、三重の仕組みでカルシウムの量を調節しています。

ですから、通常はごはんに特別カルシウムを足す必要はありません。
そこまで怯えなくても大丈夫ですから、安心して下さいね。

 

Q.カルシウムの吸収率とは何ですか?

「腸からカルシウムがどれくらい吸収されやすいか?」

の事です。

カルシウム源と一言で言っても、
例えば卵の殻とほうれん草のカルシウムを比べれば、
後者の方が吸収されやすいという違いがあります。

一般的に、
【野菜類】【海藻類】は吸収率も高い優秀なカルシウム源です。


Q.カルシウムは食事からどうやって摂取すると効果的でしょうか。

繰り返しになりますが、「ふつうの食事」であれば
特別カルシウムについて気をもむ必要はありません。
(「ふつうの食事」が知りたい方は各地で開催中の入門講座へどうぞ♪)

 
また、もう一つ大切なポイントとして、

「そもそもカルシウムの事だけ考えていても仕方が無い」

という視点も同時に持つようにして下さいね。

 

あと、

「カルシウムとリンのバランスが大切」

みたいな話も聞いたことがあるかもしれませんが、
これも、ふつうの食事をしていれば
そんなに気にする必要はありません。

諸説ありますが、
実際問題大丈夫ですので安心して下さいね。

 

Q.カルシウムが異常値でした!食事が悪かったのでしょうか?

カルシウムの量は血液検査で測る事が可能です。
(厳密に言うと、血液中の濃度ですが)

そこで

「多い!」「少ない!」
なんて結果が出る事もあるかもしれません。
突然異常な結果が出たらびっくりしますよね。

しかし、その場合ですら、
食事のせいでカルシウムが過剰・欠乏しているとは言いきれません。

なぜなら、食事以外の原因でもカルシウムの値は変化するからです

 

何か起こるたびに

 「私の与えた食事が悪かったんでしょうか?」

 「食事で何とかならないでしょうか?」

と考えたくなる気持ちは良く分かりますが、
食事が原因でない場合は、食事で対策を練っても大抵空振りです

そんな時こそ、慌てず落ち着いて判断したいものですね。

 



…というわけで、カルシウムのまとめです。

重要な栄養素であるのは間違いないカルシウムですが、
あなたが愛犬、愛猫にするべきは

「愛情を込めて、ふつうの食事を与えるだけ」

でOKです。

 
いろんな情報が世の中に出回っていて混乱するかもしれませんが、
結論はシンプルなんですね。

 

ではでは、今回はこの辺りで。
ぜひとも楽しくペットとの食生活を送って下さいね!

 

(文章:伊藤大輔インストラクター

 

心臓の専門家である伊藤インストラクターのHPは必見です!

  愛犬が心臓病と言われたら → http://vetsheart.com/

  夜に動物の具合が悪くなったら → http://yakan.vetsheart.com/

 

 

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毎日摂りたい食物繊維! 実はとても優れモノなんです。

みなさま、こんにちは。

今日は「食物繊維」についてのお話です。

食物繊維といえば、ダイエット便秘解消!という効果で有名ですね。
消化酵素で分解できない成分を総称して【食物繊維】といいます。

消化吸収されないので、
エネルギー源になったり身体成分として利用されるものではありませんが、
体内でいろいろな働きをして、多くの疾患の予防にも役立つ優れものなので
5大栄養素に次ぐ「第6の栄養素」として注目されています。

それではQ&Aに移りましょう。


Q.食物繊維の種類と、それぞれの違いを教えてください。

食物繊維は、水に溶けるか溶けないかで2つに分類されます。

水溶性食物繊維・・・水に溶ける食物繊維

 海藻類・果物・コンニャクなどに含まれるアルギン酸・ペクチン・マンナンなど

●不溶性食物繊維・・・水に溶けない食物繊維

 ゴボウ・サツマイモなどの野菜、豆類、キノコ類に含まれるセルロース・

 ヘミセルロース・不溶性ペクチン・リグニン・イヌリン・キチンなど

 

Q.食物繊維は吸収されない栄養素とききましたが、体内に吸収されずにどのように働くのですか。

水溶性食物繊維は、水に溶けるからといって体内に吸収されることなく、
粘度の高い半固形状(ゲル状)になってゆっくりと腸内を移動します。

 一緒に摂取した食品の移動も緩やかになって小腸での栄養吸収を和らげ、
 糖の吸収速度が遅くなるので、血糖値の急な上昇を抑えます。
 また、腸内細菌のエサとなって善玉菌を増やすので、腸内環境を整え、
 良好に保つことができます。

不溶性食物繊維は、水に溶けることなくそのまま腸まで達します。

 その間に、胃や腸内といった消化器官でたくさんの水分を吸収して
 最初の大きさの何倍〜何十倍にも膨れ上がるので、便のかさが増します。
 それにより腸を刺激し、腸の蠕動運動が活発にさせることで
 便通をサポートします。

 

Q.水溶性食物繊維を摂取する事によるメリットは?

・血中コレステロールを減少させる働きにより、
 動脈硬化や高血圧の予防に役立ちます。

・糖の吸収速度が遅くなることで、血糖値の急上昇を抑制する働きにより
 糖尿病の予防にも効果を発揮します。

 

Q.不溶性食物繊維を摂取する事によるメリットは?

・腸内にたまった老廃物を吸着して体外へ押し出す働きがあるので、
 腸に有害物質が溜まる事で罹るリスクが高まる
 大腸疾患などの病気の予防にもなります。

・食事中の食物繊維の割合を増やすと、
 食事全体のエネルギー量が減るのでダイエットに効果があります。

 さらに、消化されずに膨らむので満腹感があり、
 食べ過ぎを防ぐので体重管理にも役立ちます。

 

Q.食物繊維を摂取する事によるデメリットがあれば教えてください。

身体が健康な状態の場合、
通常の食事で食物繊維の摂り過ぎになることはほとんどありませんが、
大量に摂ることで出てくるデメリットがあります。

・大量に摂ると下痢を起こす場合もあります。

・カルシウムや鉄などを吸着する性質もあるため、
 摂りすぎるとミネラル不足になることがあります。

・それ自体に香りや味がないため、
 食事中の食物繊維の割合が増えると嗜好性が落ちます。

・もともと胃腸が弱い場合、
 大量の食物繊維はかえって胃腸への刺激になるので、
 食物繊維を多く含む食材などは適量を細かく刻む、柔らかく煮るなど、
 工夫をしながら使う事をお勧めします。

 

Q.食物繊維を摂取する際に、注意した方が良い食べ合わせやお勧めの食べ合わせなどはありますか?

・食物繊維の効果を生かすには、充分な水分が必要です。
 水分をたっぷり含んだ食事を摂るようにしましょう。

・ダイエット中などで、長期にわたって食物繊維の多い食事になる場合や、
 サプリメントなどで食物繊維を摂取している場合、カルシウムなどの
 ミネラルを多く含んだ食材も一緒に摂るようにしましょう。

・腸内細菌が乱れた事による下痢をしたあとは、
 食物繊維を多く含む食材と、
 ヨーグルトなど乳酸菌を多く含む発酵食品を一緒に摂ると、
 乱れた腸内環境が整いやすくなることもありお勧めです。

 

Q.老犬・老猫に食物繊維はどうでしょうか?

老犬老猫に多い「便秘」の解消に役立つ事もあります。
便のカサが増して便通がよくなる上、柔らかい便になるので、
力まずに排便できます。

(ただし、重度な便秘/病的な便秘など、便のかさが増す事で
 症状が悪化する可能性がある場合などのように
 食物繊維の積極的な摂取は控えた方が良い場合もあります)

食べる量が減ってきたら、エネルギー源になる栄養素を効果的に摂るため
便通の具合を観察しながら
食物繊維の割合を少し減らしてみるのもよいでしょう。

 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

【食物繊維】は、腸内環境を良好に保ち、
様々な疾患を予防して健康を保つためにも、
毎日積極的に摂りたいもののひとつです。

「肌は腸の鏡」などとも言われるように、腸内環境は肌の状態も左右します。
便通を良くして老廃物を溜めないようにすることで良好な腸内環境を保ち、
ペットはもちろん、私たち飼い主の美肌も保っていきましょう。

そしてもうすぐ冬がきます。
寒くなると代謝も落ちやすくなり、体に溜まった有害物質なども
出ていきにくくなります。
今のうちに腸のお掃除をして腸内環境を整え、
不要な物が溜まりにくい身体作りをしておきましょう。

根菜類・葉野菜・芋類・豆類・海藻類・キノコ類のほか、果物や穀物など
食物繊維を含む食材はたくさんあります。
いろいろな食材からバランスよく摂取できるといいですね。

 

(文章:寺内さと子インストラクター)

 
 

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秋にはおイモのビタミンC(アスコルビン酸)

昨今、
新型インフルエンザの流行が大変気になるところではありますが、
今日はこれから冬にかけての風邪が流行する前に
是非知っておいたら得をするビタミンCのご紹介です。

 

 
Q.ビタミンCは、体のどのような作用に関与するビタミンですか。

女性にビタミンCは何に作用する?
と聞くと多分一番に思い浮かべるのは

「しみの予防?」

と思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?

 
犬猫の場合はその点、被毛に覆われていることが多いので、
しみの予防よりも多分重要なのはコラーゲン形成免疫機能を高めたり
抗酸化作用ではないかと思います。

 
免疫機能を高めてくれることにより、風邪の予防に役立ちます。
体に入ったウィルスの活動も防ぐ役目を果たすとも言われております。
ビタミンEとタッグを組むと最強の抗酸化作用が生まれます。

また、コラーゲン形成に必要なビタミンCが不足すると
壊血病という病気になることがあります。

 


Q.ビタミンCが不足して起こる壊血病とはどのような病気ですか。

人間界でのお話ですが…

 16世紀から18世紀の大航海時代の帆舟による長期航海では
 多くの乗組員が原因不明の病気の為に命を落としたそうです。

 全身から血を噴出しあまりにも多くの死者が出たので
 海賊以上に恐れられたそうです。

 その当時、
 これがビタミンC不足による壊血病だとは知る由もなかったようです。

 長期の航海で新鮮なお野菜や果物を調達するのは
 この当時では難しかったことが原因だったようです。

  
組織細胞や血管、筋肉、歯肉などの形成や修復に必要な
コラーゲンを形成するのに必要なビタミンC
ですから、
不足すると細胞組織が破壊されてあらゆるところから出血し、
歯肉からの出血や、あらゆる場所で内出血がみられるようになったりします。

 

Q.ビタミンCはどのような食材にたくさん含まれていますか。

ビタミンCといえば…
真先にレモンを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
果物の中でも特に柑橘系の果物に多く含まれています。

それからお野菜です。

特に緑黄色野菜に多く含まれています。
そして、
じゃがいもやさつまいもにもビタミンCは多く含まれています。


 

Q.ビタミンCはどのような環境で不足してしまう(消費されてしまう)のですか。

ストレスを感じると
「抗ストレスホルモン」と呼ばれる副腎皮質ホルモンを作られるのですが、
その時に
ビタミンCが原料となって副腎皮質ホルモンが作られます。

ですから、人間だけでなく犬や猫もストレス社会となっておりますので
ストレスにより体内のビタミンCはどんどん消費されていきます。

 
また、風邪をひいていても消費されます。

風邪をひくと免疫細胞を活性化し、
ウイルスや細菌などを不活性化する作用を持っていると言われております。

それはどういうことかと申しますと、
白血球を活発化させ免疫力を高めるとともに
自らもウィルスに攻撃をしかけるのです。

ですから、風邪を引いている時などは
ビタミンCが密かに活躍してくれていると思われます。

 


Q.犬や猫はビタミンCを合成出来ると聞きましたが、その場合、食物からビタミンCを摂取する必要はないのでしょうか。

ビタミンCを人間は合成できませんが、
犬や猫は合成できます。

しかしながら先程も記述しましたように、
ストレスを感じたりすることにより消費されますので、

・ストレスが多かったり

・風邪を引いていたり

すると、合成するだけでは足りなくなる場合もあるかもしれません。

それに、万が一摂取しすぎたとしても 水溶性ビタミンですから
体内で活用できなかったビタミンCは尿として排泄されます。

それらを総合的に考えると、
単純に摂取する必要がないとは言い切れなくなります。


 

Q.ビタミンCは熱に弱いと聞きましたが、効果的な摂取の方法はありますか。

ビタミンCは

・熱に弱く

また、
・水溶性なので水にも溶けやすく

そして、
・空気に触れること

で失われやすくなります。

 
効果的な摂取は、やはり柑橘系のくだものなどを
そのままおやつとして与えるとか
生野菜を取り入れるという方法も有効かと思います。

また、空気に触れる時間も少なくするために保存方法も工夫したり、
果物も切ったものはすぐに与えるようにするなど
与え方一つでも効果的にビタミンCを摂取できると思います。

しかしながら
もう一つ覚えておいてほしいのは

【じゃがいも】と【さつまいも】です。

【じゃがいも】や【さつまいも】に含まれるビタミンCは比較的熱に強く、
加熱しても壊れにくいと言われています。

ほうれん草を3分茹でるとビタミンCは半分以下になりますが、
じゃがいもを水煮してもビタミンCは6割も残るそうです。
ですから、じゃがいもやさつまいもを有効活用するというのも
覚えておくといいかもしれません。

秋はおイモの美味しい季節ですから、是非ご活用下さい。

 
 

(文章:富田悦子インストラクター

 

富田インストラクターのHPはコチラからどうぞ♪ 
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   ペットとメディカルアロマテラピー


 

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発達のビタミン、お肌のビタミン〜「ビタミンB2」

今回は、
さんまにも多く含まれているビタミンB2のお話です。

Q.ビタミンB2は、体のどのような作用に関与するビタミンですか。

 

1.成長を促進し、細胞の再生などにかかわります

    「発達のビタミン」とも呼ばれています。
    成長期の子供が十分に摂取できなかった場合、
    成長障害を引き起こします。

 2.健康な皮膚、粘膜、爪、髪を作ります

    不足により、ニキビや肌荒れ、湿疹、皮膚炎などが起こります。
    ビタミンB2が「お肌のビタミン」と言われるのはこのためです。
    美肌のためには欠かせないビタミンなのですね。

 目の充血、眼精疲労を軽減させます
    白内障予防にも役立ちます。

 そのほかに、
 ●過酸化脂質という物質を取り除くために働く
 ●肝臓の働きを活発にし、解毒作用や薬物の代謝に効果がある

  などがあります。

 

Q.ビタミンB2が欠乏すると口内炎になると聞きましたがどうしてですか。

 口内炎ができる要因として。
 ●過労、睡眠不足などによる体力低下
 ●口内の細菌やウイルスによるもの
 ●口内の粘膜を噛んでしまったり、やけどなどの物質的刺激によるもの

 などがあります。

  ビタミンB2が欠乏すると
  口内炎になりやすいといわれているのには、

  ビタミンB2が不足する事によって
  口腔内の粘膜や皮膚が健全に再生する働きが弱まり、
  結果口腔内が過敏でただれやすい環境になってしまうため、

  このような環境の時にちょっとした刺激で粘膜に傷がつくと、
  粘膜の治りが悪く、口内炎ができやすくなります。

 

Q.ビタミンB2とビタミンB1はどちらもエネルギー代謝に関わっていると聞きましたが、B1およびB2にはどのような違いがあるのですか。

 ●ビタミンB1は、
  でんぷんなどの炭水化物を分解してエネルギーに変えます。
 
 ●ビタミンB2
は、
  脂質、糖質、タンパク質を分解してエネルギーに変えます。

 たとえば、
 ダイエット効果などで何を代謝したいかと考えたときに、

 ●炭水化物中の糖質を代謝したいときにはビタミンB1を。 

 ●脂っこい食品を食べたあとに、脂肪の代謝を促したいときにはビタミンB2を。

 というのは、いかがでしょうか?

 もちろん、ビタミンB1ビタミンB2を摂っただけでは
 必ずダイエットできるわけではありませんけどね。


Q.ビタミンB2はどのような環境で不足してしまう(消費されてしまう)のですか。

 ●アルコールが好きな人。
 ●激しい運動をする人。
 ●妊婦、授乳中の人。
 

 などは、体内での消費量が増えるので、不足しやすいといわれています。

 また、多量の抗生物質や精神安定剤、副腎ホルモンなどを長期間服用した場合、
 薬の作用によってビタミンB2の働きが阻害され、欠乏することがあります。


Q.ビタミンB2は何の食品にたくさん含まれていますか。

 動物性のビタミンA(レチノール)の豊富なものに多く含まれています。

 

 豚肉、牛肉のレバー。うなぎ。卵黄。マコガレイ。ズワイガニ。牛乳など。

 

 魚の皮にも多く含まれていて、
 平均すると、
 身の2・3倍も皮のほうにビタミンB2が多いそうです

 
 

 植物性食品では、納豆に豊富に含まれています。
 納豆菌によって、
 原材料の大豆よりもビタミンB2が5・6倍も増えています。

 緑黄色野菜、きのこにも多く含まれています。

 

Q.ビタミンB2の吸収や効果に影響を与える要素があれば教えてください。

 

 ●水溶性のビタミンB2は水や煮汁に流れ出てしまうため、
  調理の際には水を最小限に抑えるようにしましょう。

  電子レンジによる加熱や、蒸す、強火で炒めるなどの調理法にしたり、
  煮汁ごと利用したりするのもいいかもしれませんね。

 

 ●体内で保存できないため、こまめに摂取することが必要です。

 ●ビタミンB2はタンパク質と一緒に取り入れると、
  効率よく摂取することができます。

 

 ●ビタミンB群は相互に補い合って働くため、
  他のビタミンB群の多い食品とともに摂ったほうが効果的です。

 
 
 
 

(文章:宮下和子インストラクター

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夏野菜にたっぷり含まれる「カリウム」のパワー!

みなさん、残暑厳しい毎日ですが
いかがお過ごしでしょうか?

今回は 血圧、腎臓、塩分との関係の深い
【カリウム(ポタシウム)】についてお話します。

 

Q.カリウムにはどのような働きがあるのですか。

●血圧を正常に保つ

  ナトリウムを排泄して 血圧の上昇を防ぎます。

 
●腎臓の老廃物の排泄を助ける

  腎臓におけるナトリウムの再吸収を抑制する働きがあるので、
  ナトリウムを尿として体外へ排泄します。
  また、尿酸やたんぱく質の燃えカスなどの老廃物の排泄を促します。

●筋肉の働きを正常に保つ

  筋肉のエネルギー代謝を助けます。

  また、カリウムとナトリウムの出入りによって、
  神経伝達、筋肉の収縮/弛緩を助ける働きがあります。

 
 例えば カリウムが腸内で働くと…
 ぜん動運動を促し、筋力低下の便秘の場合には便秘解消に役立ちます。


Q.カリウムとナトリウムの関係を教えてください。

 細胞内のカリウム濃度を高く保ち
 そしてナトリウム濃度を低く保つことは、
 細胞が生き生きと機能し、体が生命を維持するために不可欠

 
 体内では、細胞内(血管外)にはカリウムが、
 細胞外(血管内)にはナトリウムが多く含まれていて、
 それぞれに一定のバランスを保っています。

 カリウムの不足やナトリウムの過剰摂取により
 『ナトリウムポンプ』という調節機能の働きの低下がおこると
 血圧だけでなく、心筋をはじめとした筋肉にも影響がでてきます。

 正常な体の細胞は、常に
 ●細胞内(血管外)のナトリウムを排出し
 ●細胞外(血管内)のカリウムを取り込み
 それぞれの状態を正常化するための機能を備えています。

 

Q.カリウムが過剰になると危険だと聞きましたが、過剰になるのはよくあることでしょうか。
また、カリウムが過剰にならないように気をつけることはありますか。

 まず 通常の食事において 健康な体の持ち主であれば
 過剰摂取の心配はいりません。
 必要以上に摂取したカリウムは迅速に排泄されるからです。

 
 ただし…
 調節機能を担う腎臓に
 尿を生成出来ないほどの重大な障害を抱えていると
 カリウムの過剰症になる危険性がでてきます。
 また、糖尿病により 
 細胞内へのカリウム移行がスムーズに進まなくなる場合も
 過剰摂取が問題化します。

 

Q.逆に、カリウムが不足して問題になることはありますか。

 通常の食事をとっており、健康な体の持ち主であれば
 体に異常が出るほどカリウムが不足する心配はほとんどありません。

 

Q.カリウムの不足はどのような時に起こりますか

■食欲不振による摂取不足がある場合

■慢性的な下痢や嘔吐により、消化管からの損失が増えた場合

■カリウムの細胞外(血管内)から細胞内(血管外)への取込みの増加する糖尿病に罹患している場合

■ナトリウム(塩分)の取りすぎ

 

Q.カリウムが多く含まれる食材を教えてください。

使い勝手が良く 多く含まれる順に出してみました。

■穀類:オートミール、スパゲティ、ライ麦パン、大麦(押し麦)、玄米

■豆類:きなこ、納豆、おから、あずき、緑豆はるさめ

■魚介類:煮干、かつおぶし、干し海老、いわし、鮭、まぐろ(赤身)

■肉類:鶏ささみ、豚ひれ肉、牛ひれ肉、鶏レバー、うま

■乳製品:脱脂粉乳、牛乳(特濃)、ヨーグルト(無糖)、カマンベールチーズ、カッテージチーズ

■野菜:切り干し大根、ほうれんそう、リーフレタス、かぼちゃ、ミニトマト

■果物:干しぶどう、バナナ、なつみかん、すいか、りんご

■海藻類:昆布(干し)、わかめ(干し)、ひじき(干し)、あおさ(干し)、のり(干し)


 

*海藻類は どの食品群と比べても ダントツで含有量が多いです。

カリウムだけに特化して考えれば
 肉類を除き<乾物>が上位に来ているのがわかります。

 太陽の恵みを存分に受けた『自然のサプリメント』を上手に取り入れて、
 家族もわんこも
 みーーんな元気で健康的な体つくりを目指しましょう!!

 
 
 

(文章:黒沼朋子インストラクター

 

 

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体の酸化を防ぐ色素『リコピン』

今回はちょっと聞きなれない(?)『リコピン』についてのQ&Aです。

 

Q.リコピンとはどのような栄養素ですか?

カロテンの仲間の赤い色素の事です。

 
 

Q.リコピンの働きの中に「抗酸化作用」があると効きましたが、これはどのような作用ですか?

活性酸素を除去する働きのことです。

活性酸素は、
細胞を傷つけ生活習慣病やガンの原因にもなるといわれています

リコピンはこの抗酸化力が大変優れており、
βカロテンの約2倍といわれています。

 

Q.リコピンの過剰摂取による危険性はありますか?

特にありません。
また、食品から摂取する場合には、過剰の心配はありません

 
 

Q.リコピンには抗酸化作用以外にも効能がありますか

 
・動脈硬化の予防
・ガンの予防
・目の健康維持
・抗アレルギー作用

などが期待できます。

すべて活性酸素の悪さを防ぐことで病気の予防に繋がっています。
(活性酸素は過度な運動/紫外線/ストレスなどが原因で体内に発生します)

 
たとえば、

体内の不飽和脂肪酸の酸化を防ぐと白内障やアトピー性皮膚炎に効果が。

●血中コレステロール(LDL)の酸化を防げば動脈硬化に効果が。 

といった具合です。

●活性酸素の染色体の攻撃を防げばガン予防ですね。

 
 紫外線の刺激で皮膚に活性酸素が発生し、
 それが皮膚ガンの原因にもなりますが、
 
 皮膚だけにとどまらず
 皮膚を流れる血管中のリンパ球にまで
 ダメージを与えることもありますので、
 夏で丸刈りになったワンちゃんネコちゃんは、
 ちょっと注意が必要です。


 

Q.リコピンはどのような食材に含まれていますか。

トマト、スイカ、ピンクグレープフルーツなどに含まれています。
 

 ちなみに…

 イチゴやリンゴや紫キャベツなどにはアントシアニン
 赤ピーマンやトウガラシなどは、カプサイシンという
 赤い色素が含まれています。

 
 
Q.リコピンの吸収や効果に影響を与える要素があれば教えてください。

一年中手に入りやすいトマトで考えると、生より加熱がオススメです。
加熱により、細胞が壊れてリコピンが出やすくなります。

脂溶性ですので、油と一緒に摂ると吸収率がアップします。

また、加工用のトマトは生食用とは品種が異なり、
●カロテンは約2倍
●リコピンは約3倍

含まれていますので、缶詰なども使うのもオススメです。

 

 

(文章:池田富貴子インストラクター

 

 

 

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夏バテを予防しよう!疲労回復のビタミン『ビタミンB1』

今回は、疲労回復のビタミンと呼ばれているビタミンB1のお話です。

 

Q.ビタミンB1は、体のどのような作用に関与するビタミンですか

まず、ビタミンには水溶性ビタミン脂溶性ビタミンがありますが、
ビタミンB1は水溶性ビタミンです

水溶性なので、過剰に摂取した場合は尿中に排泄されます。

ビタミンB1は、体のどのような作用に関与するかというと・・・

糖質の代謝をおこなう酵素を助ける「補酵素」として働き、
エネルギーを産生し、神経・筋肉などへエネルギーを供給します。

つまり、
ビタミンB1がないと
糖質からエネルギーが産生できない
わけですね。

 このビタミンB1が産生する「糖質からのエネルギー」は、
 脳や神経組織の唯一のエネルギー源なので、
 脳の中枢神経や手足の末梢神経の機能の正常化や
 心臓機能を保護する働きもあります。

 また、「糖質からのエネルギー」
 ストレスを緩和する働きや、
 疲労物質(乳酸)が体内に蓄積されるのを防いで
 疲労を緩和し、回復を早める効果もあります。

 

ビタミンB1は代謝スピードが早く、
しかも貯蔵されにくい性質を持っているため、
継続的に摂取する必要があります。

 

Q.ビタミンB1がダイエットに効果があると聞きましたが、本当ですか。

ダイエットのポイントは、
摂取した食物の「代謝」を効率的に行うことです。

糖質の代謝を効率的に行うという意味では、
ダイエット時には必要不可欠の栄養素といえるでしょう。

もちろん、
ビタミンB1をとっただけで必ずやせるというわけではありません。

糖質がエネルギーに”なりやすい” ということなので、
まったく運動もしないでそのエネルギーを使うことをしなければ
せっかくのビタミンB1の効果も生かすことはできませんね。

ただ、
普通に生活するだけでもエネルギーを消費していますから、
ビタミンB1の多い食品をとるに越したことはありません。

 

 
Q.ビタミンB1が欠乏するとどうなりますか

ビタミンB1の欠乏で有名なのは脚気ですね。

脚気は
心不全によって下肢のむくみが、
神経障害によって下肢のしびれが起きるというものです。


また、ビタミンB1が不足すると、
糖質がエネルギーとして利用できなくなり
体に乳酸などの疲労物質が溜まりやすくなります。

結果、

●疲労倦怠感
●食欲不振 
  などを引きおこし

●体重減少
●発育不良
   をおこします。

 
そして、
糖質は身体だけでなく、脳や神経のエネルギー源でもあるために、
不足すると集中力がなくなったりイライラが起こったりします

さらには手足のしびれむくみ動悸などといった症状が出てきます。

 

そのほかの症状としては・・・

●食欲不振
●多発性神経炎
●運動失調などの神経障害(猫)
●不全麻痺や心臓肥大(犬)

が生じます。


Q.ビタミンB1が過剰になるとどうなりますか

ビタミンB1は水溶性ビタミンなので、
過剰に摂取しても尿と一緒に対外に排出されてしまうので、
過剰摂取の心配はありません。


Q.ビタミンB1はどのような食材にたくさん含まれていますか。

豚肉、牛・鶏レバー、鮭、うなぎ、玄米、
大豆、インゲン豆などに多く含まれています。

夏バテしたときに豚肉やうなぎが健康に良い、というのは
こういったところから来ているのでしょう。

 

 
Q.ビタミンB1の吸収や効果に影響を与える要素があれば教えてください。

●煮汁ごと食べられる調理法で

ビタミンB1は水溶性ビタミンで熱に弱いため、
調理をするとかなりの量が失われてしまいます

冷凍保存した際の解凍・水洗いなど、
調理による損失は30〜50%といわれています。

ですから、
煮汁ごと食べられるような料理にするといいですね。
また、野菜はぬか漬けにするとビタミンB1が増えるそうです。

●米を炊く時はミネラルウォーターで

米をとぐときは
水道水も蒸留水も減り方は同じですが

米を炊くときには
蒸留水を使うと損失が少ないので、
炊飯にはミネラルウォーターを使用するとよいです。


●にんにくと一緒の調理で

にんにく等に含まれるアリシンという物質が
ビタミンB1と 結合してアリチアミンを生じます。
このアリチアミンは水に溶けにくく熱にも強いため、
調理による損失が少なくてすみます。

 

●アノイリナーゼに注意!

わらびやぜんまい/鯉などの淡水魚/貝類には、
アノイリナーゼ(チアミナーゼ)という
ビタミンB1を分解する酵素が含まれています。

アノイリナーゼ(チアミナーゼ)
加熱によって分解できるので、
ビタミンB1を摂取したいときには、
これらの食材は加熱調理して用いるようにしましょう。


 

(文章:荒木明子インストラクター

 

 

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魚に含まれる脂肪酸のチカラ 〜EPA&DHA〜

それでは今回はアジなどの青魚に含まれる

「DHA」「EPA 」という栄養素の疑問にお答えいたします。

 

Q1.EPADHAは同じものですか?

どちらも、青魚の脂に多く含まれている
「多価不飽和脂肪酸」
と呼ばれている栄養素です。

化学構造式上でいえば、
EPAはDHAの前駆物質
と思っていただければよいでしょう。

そのため、作用的にも似ている点が多くあります。

 

Q2.EPA/DHAは何の略ですか?

EPA → エイコサペンタエン酸(Eicosapentaenoic  acid)の略です。
DHA → ドコサヘキサエン酸(Docosahexaenoic  acid)の略です。

 

Q3.EPA/DHAにはどんな働きがありますか?

血液の流れをよくし、
老化防止・動脈硬化などを予防するという共通する効果もありますが、
それぞれが得意とする分野もあります。

共通した特徴として
「血液の流れがよくなる(血液がサラサラになる)」
といわれています。

これは、
DHAEPAを摂取すると、体内で代謝され、
エイコサノイド
というホルモンに似た作用をする物質がつくられます

 

【EPAから生じるエイコサノイド】

 血小板中では血小板凝集を抑制する働きを持つ
 「トロンボキサンA3」になり、

 血管壁では血小板凝集を抑制する働きを持つ
 「プロスタグランディンI3」になります。

【DHAから生じるエイコサノイド】 

 弱い血小板凝集作用を有する
 「トロンボキサンA3」になり、

 強力な血小板凝集作用のある
 「トロンポキサンA2」の生成をコントロールすることで、
 血小板凝集を防ぎます。
 (A3の生成が増えると、A2の生成が抑えられるという
  相互作用があります)


血管壁のプロスタグランディンI3と、
血小板内でできるトロンボキサンA2A3の相互作用によって、
血液内の血小板凝集を抑え、血液の粘り気を少なくします。

 

結果として、
血管が詰まって起きる心筋梗塞脳血管などの
血管病の予防や治療に役立つと考えられています。

 
この生体内での現象が、

俗に 

血液がサラサラになる」と表現されています。


※ 血液が固まって血栓ができるのを予防する
  作用については、摂りすぎに注意が必要です。
  出血時に必要な血液凝固作用が低下し、
  血が止まらなくなることが考えられるからです。
 
  ただし、
  通常の食品でとる場合はほとんど心配ありません。

 

 
DHAは脳と神経に多く含まれ、
脳の栄養」ともいわれています。

脳の機能を高めて神経を活性化し、老化予防の効果もあります。
また、人では、妊娠/出産、胎児への影響も研究されています。


※ 胎児は、母親の胎内にいるときから
  様々な栄養を胎盤を通じて摂取しています。

  妊婦がDHAを摂取すると、
  妊婦の血液中に増えた
DHAが胎盤を通して胎児の脳に到達し、
  脳の発達を助けると考えられます、

  脳には約140億個の神経細胞がありますが、
  これは胎児の時期に完成します。
  妊娠中にDHAを多く摂ることで、
  胎児の脳の発達に効果を発揮することが報告されています。

 

Q4.EPA/DHAを多く含む食材は何ですか?

あじ、いわし、さば、かつお、さんま、マグロなど
青い背の魚に多く含まれています。

特にアジにはグルタミン酸などの旨味成分がたっぷり含まれている為、
お魚が苦手な子も喜んで食べてくれるかもしれません^^

 


Q5.EPA/DHAを摂取する際、気をつけることはありますか?

DHAEPAの脂(不飽和脂肪酸)は酸化しやすいため
鮮度のいい生のお魚や脂ののった旬のお魚を食べるのが
一番効果的です。

魚を煮てあげるときは、
煮汁にも栄養分が流れ出ているので
煮汁も一緒にあげましょう。

火を通したお魚の骨は固いので、
火を通したときには骨はとってあげましょう。

 

 

(文章:福田政美インストラクター

 

 

ペット食育協会 HP:http://apna.jp/

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