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2009年6月

動物が持つビタミン 〜ビタミンA〜

今回ご紹介する栄養素は「ビタミンA」。

前回のメルマガ&ブログでご紹介した「カロテン」とは、
深〜い関係がある栄養素です。

 

【Q&Aで再確認! ビタミンAについて】

 
Q.ビタミンAは体の中でどのような役割を果たしている栄養素ですか。

主に動物性食品に含まれているビタミンで、
別名レチノールとも呼ばれます。

吸収された後、体内で
レチナール・レチノイン酸といった活性型に代謝されることで
様々な作用に関与しています。

 

レチノール は
肝臓に貯蔵すること以外に皮膚の正常化や生殖・成長

レチナール 
視覚の正常化

レチノイン酸 
皮膚の正常化・成長促進

それぞれ関与しています。

 

こうして
皮膚や粘膜の正常保持によって感染症を予防したり
視覚の正常化や発育促進をしたりと
体内での重要な役割を担っています。

 
 

また、1996年の総合学術雑誌「Nature」には、

レチノイン酸が『日焼けが原因で起こる「小じわ」を防御する』

という論文が発表されています。

 

ただし!
だからといって

「レチノイン酸を含む完璧なクリーム」

なんて甘いお言葉通りの恩恵があるかどうかは、
賢明な読者の皆さんであれば、
きっとお分かりになりますよね!

 
 

Q.ビタミンAは脂溶性ビタミンですが、
脂溶性ビタミンとはどのような特徴があるのですか。

そのものズバリ! 
水には溶けず、油に溶けやすいビタミンです

 
体内では、脂溶性ゆえに生体膜を通過することができます

それにより、遺伝子への働きかけなどホルモンのような作用をするため
ビタミンながら「ホルモングループ」と考えられることもあります。

 
 

また、脂溶性のため、ビタミンAは摂り過ぎると体内に蓄積されます
β-カロテンは貯蔵もされますが、排出もされます

そのため過剰摂取すると様々な健康被害を引き起こす恐れがあります
(健康被害については後ほどお答えします)

 
 
 

Q.ビタミンAを過剰摂取するとどうなりますか?

ビタミンAを急激に過剰摂取するとビタミンA過剰症が現れます。
主な症状は、吐き気頭痛めまい目のかすみなどです。

 

長期摂取によるビタミンAの毒性は、
数ヶ月または数年もの間、
1日の上限量以上の量のビタミンAを摂取した時に起こることが
報告されています。
主な症状は、中枢神経系への影響肝臓の異常などです。

 
 妊婦がビタミンAを過剰摂取すると、
 胎児に奇形を起こす可能性が高くなる、と報告されていますが、
 ビタミンAを多く含む食品(レバーなど)を1回程度食べたような条件では、
 この過剰摂取による影響をそれほど心配する必要はありません。

 
その他、
動物の場合
要求量の十〜数十倍量を摂取させることで、

●脊椎および関節の硬直や
●軟骨形成不全
●骨粗鬆症
●コラーゲン合成阻害

などを招くことがあります。

 

Q.ビタミンAが不足するとどうなりますか?

視覚障害が現れます

弱い光を感じなくなって夜盲症になったリ、
目の角膜や粘膜に影響が出て悪化した場合、失明することもあります。

また、皮膚や粘膜の乾燥成長障害などを引き起こす恐れがあります。

 
その他、動物の場合
粘膜や皮膚の上皮細胞が剥離しやすくなり、
尿石症や皮膚炎の一因となることがあります

 

 

Q.ビタミンAの栄養表示でよく
「レチノール当量」という言葉を見かけますが、
どういう意味ですか。

ビタミンAの量を表す単位です。
「RE」でも表されます。

 
ビタミンAは

①動物性食品からの摂取

と、もう一つ、

②植物性食品からカロテノイドとして摂取されてレチノールへと変化

するため、

ビタミンA総量=①と②を足したレチノールの総量

が基準になります。

 

以前は
「レチノール」「カロテン」といった、単体での表示以外に
ビタミンA効力(国際単位:IU)」が表示されていましたが、
現在ではこの「レチノール当量」を表示する傾向にあります。


 

 ◇ ◆ レチノール当量算出式 ◆ ◇
 レチノールと1/12β-カロテン当量を合計する計算式で算出されます。
 レチノール当量 1μg=3.33 IU、1 IU=0.3μg レチノール当量の関係であり、
 レチノール当量の結果×3.33で IU値に換算できます。

 
 

  
Q.ペットへの効果的な与え方は?

熱に強いというわけではありませんが、
比較的熱による損失は少ないビタミンです。

また、
β-カロテンの吸収を高めるには、加熱料理が適している
ことも知られています。

 

油脂と一緒に摂ると吸収率がアップしますので、
野菜炒めなどがお薦めです。

ちょっと趣向を変えて、
具材たっぷりチャーハンにチャレンジ!
してみるのも良いかもしれませんね♪

 

 
(文章:小林裕子インストラクター

 

小林インストラクターが発信するためになる情報ブログはこちら!→** Sing ken ken ** そ、 気楽にいきましょ〜♪

 

 

ペット食育協会 HP:http://apna.jp/

 

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誰もが知っている色素の有名人〜「カロテン」

今回は、「カロテン」についてのお話です。

 

「カロテン…うーん。
 よく耳にするけれど、どんな働きをしているの?
  うちの子の体にどんな嬉しい働きがあるの?」

そう思われた飼い主さんたちも多いはず。

 

そんな疑問にお答えしますね♪

 

 
Q.カロテンの種類を教えてください。
また、カロテンの種類によって体の中での働きは違うのでしょうか。

カロテンには様々な種類がありますね^^

・αカロテン
・βカロテン
・γカロテン
・δカロテン
・リコペン

 

基本的にカロテンの仲間は
生物の体内に入ると「ビタミンA」に変わります

 

ただし、カロテンの種類によって
ビタミンA」に変わる比率が異なります

 

βカロテンは、体内で必要に応じて2つに分かれ、
効率よく「ビタミンA」になります。

 
 

他のカロテン類も「ビタミンA」に変わりますが

βカロテンに比べると、わずかな量しか変化しない

といわれています。

 

βカロテンは、細胞膜の損傷を防ぐ働きもすると言われているの
動物の体にとって、とても嬉しい栄養素と言えますね^^



 

リコペンはトマトなどに多く含まれる栄養素です。

抗酸化作用がとても強いと言われています。

 
「トマトが赤くなると、医者が青くなる」

という諺があるくらい、
体に良い食べ物の代表として知られるパワー野菜のトマト


実はこのカロテン類のひとつ、
リコペンの抗酸化作用によるものだと言われています


  
 

Q.βカロテンは「プロビタミンA」と呼ばれる事がありますが、
プロビタミンAとは何ですか

 

動物体内でビタミンAに変化する栄養素を
プロビタミンA」と呼んでいます。

代表は βカロテン です。

 

前項目でも触れましたが、この「ビタミンA」に
最も効率よく変化するのが βカロテン です。

 
『βカロテンがビタミンAに100変わる』
とすると

『αカロテンは53』  
くらい、

『γカロテンで 44』  
くらいです。

 

比較してみると、
βカロテンプロビタミンAの中でも
とても効率よく「ビタミンA」に変わる栄養素だとわかります^^

 

Q.カロテンを摂り過ぎると問題はありますか。

ビタミンA」の過剰摂取は問題を引き起こすことがありますが
カロテンは、多く摂りすぎても問題ありません

 

なぜなら、生物は体内で
「カロテン」→「ビタミンA」へ変化する量を
コントロールできるからです。

 


Q.カロテンが不足するとどうなりますか。

 

カロテンの不足が、

そのまま「ビタミンA」の不足につながるような場合

問題です。

 
ビタミンAはレバーなどの動物性食品からも摂取できますが
そうした食品をまったく摂らず、
ビタミンAの供給源が
植物由来の「カロテン」のみ、というような場合ですね。

 

このような場合は
「カロテン」の不足=「ビタミンA」
の不足
になりますので、

粘膜などが弱くなり感染症にかかりやすくなる
といったトラブルにもつながります。


と言っても
野菜、肉などをバランスよく食べている食生活であれば
通常、両方から十分な量を摂取できるはずですので
さほど心配なさらなくても大丈夫です^^

 


Q.カロテンを多く含む食材はなんですか。

 

かぼちゃ」は βカロテン を多く含む食材の代表選手です^^
にんじんほうれん草にも多く含まれています。

 

優れた抗酸化作用を発揮する リコペン が豊富な食材は
トマトです。

色鮮やかな野菜に多いので
彩りを美しくすると、 カロテン をたくさん摂取することができます♪

 

 

Q.ペットへの効果的な与え方は?
(カロテンの吸収効率を上げる給仕方法は?)
 

カロテンは油脂と一緒に摂取すると吸収率が上がります♪

オススメの調理法は油炒めです

オリーブオイルでさっと炒める方法は手軽にできて、
野菜と油がよく絡むので
ぜひ取り入れてみてくださいね!

 

 

(文章:諸橋直子インストラクター

 

諸橋インストラクターのブログはこちら♪
愛犬ぐりちゃんとの毎日が綴られています → 「みんなのぐり。 とその姉さん」


 

ペット食育協会 HP:http://apna.jp/

 

 

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私たちの血液を支える栄養素『鉄』

今日は、鉄についてのお話です。

鉄といえば、特に女性には気になる栄養素。
貧血には鉄分の多い食事を!といわれますが、なぜなんでしょう?
ちょっと考えて見ましょう!

 

Q.鉄の体の中での働きを教えてください

体内の鉄は、機能鉄」と「貯蔵鉄」に分類されます

身体の中でエネルギーを生み出すためには、ほとんどの場合酸素が必要で、
酸素を全身に運ぶ役割をするのが、血液の赤い色素成分のヘモグロビン


鉄はヘモグロビンの原材料
であり、
酸素を全身に運ぶための、重要な役割をしています。
これを「機能鉄」といいます。


「機能鉄」は身体全体に分布する鉄の約70%ですが
それ以外は肝臓や筋肉などに貯蔵されます。
これを「貯蔵鉄」といい、
血液中の鉄が不足した場合、速やかに補充します。

 

Q.鉄が不足するとどうなりますか

鉄不足の代表的な症状は貧血です

鉄を原料にしているヘモグロビンが不足すると、
全身に酸素がいきわたらない状態になり、貧血症状が表れます

また、疲れやすくなったりします。

鉄には、粘膜の免疫力をアップする働きもあります。
不足すると口内炎や口角炎などができやすくなります。

 


Q.鉄を摂り過ぎると問題はありますか?

通常の食事によって問題が起こることはほとんどありませんが、
サプリメントや薬剤として鉄を過剰に摂取した場合、
嘔吐や頭痛などの症状があらわれる可能性があります。

 


Q.野菜に含まれる鉄分と、肉類に含まれる鉄分にはどんな違いがあるのですか?

鉄は、野菜に含まれる「非ヘム鉄」と、肉や魚に含まれる「ヘム鉄」に分かれます。

食品から摂取する鉄の約85%は「非ヘム鉄」で占められます。

非ヘム鉄」はビタミンCによって、吸収が促進されますが、
鉄吸収阻害物質(=加工されていない全粉穀物製品に含まれる「ふすま」やフィチン酸、
お茶や野菜類に含まれるポリフェノールなど)により吸収を阻害されるため、
非ヘム鉄」としての鉄分の吸収率は高くありません。

それに対して、肉や魚に含まれる「ヘム鉄」は、
鉄吸収阻害物質を含む他の食物中構成物質の影響を受けにくい特徴があります。
フィチン酸と一緒に摂取しても、吸収率が悪くなることがありません。

ヘム鉄」は食物中から摂取する量は低いものの、
「非ヘム鉄」の3~4倍の吸収率になります。

 

Q.鉄を多く含む食材はなんですか?

鉄は体内で作ることができないので、食べ物から摂りいれる必要があります。

【非ヘム鉄を多く含むもの】
 ひじき・のり・いりごま・切干大根・パセリ・あずき・黒砂糖など

【ヘム鉄を多く含むもの】
 あさり・レバー(豚・鶏)・牛(第三胃)・調製粉乳・しじみ・卵黄・うなぎのきもなど

 

 
Q.ペットへの効果的な与え方は?

特に吸収されにくい「非ヘム鉄」の吸収率を高めるためには、
ビタミンCが効果的です。

野菜や果物と一緒にとることで、鉄分の吸収を高めることができます。
また動物性たんぱく質と一緒に鉄分をとることでも
鉄の吸収率をあげることができます。

酸味のある物(お酢など)は胃酸の分泌を活性化し
鉄分を吸収しやすくする働きがあります。



(文章:阿部インストラクター

 

ペット食育協会 HP:http://apna.jp/

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