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2009年7月

魚に含まれる脂肪酸のチカラ 〜EPA&DHA〜

それでは今回はアジなどの青魚に含まれる

「DHA」「EPA 」という栄養素の疑問にお答えいたします。

 

Q1.EPADHAは同じものですか?

どちらも、青魚の脂に多く含まれている
「多価不飽和脂肪酸」
と呼ばれている栄養素です。

化学構造式上でいえば、
EPAはDHAの前駆物質
と思っていただければよいでしょう。

そのため、作用的にも似ている点が多くあります。

 

Q2.EPA/DHAは何の略ですか?

EPA → エイコサペンタエン酸(Eicosapentaenoic  acid)の略です。
DHA → ドコサヘキサエン酸(Docosahexaenoic  acid)の略です。

 

Q3.EPA/DHAにはどんな働きがありますか?

血液の流れをよくし、
老化防止・動脈硬化などを予防するという共通する効果もありますが、
それぞれが得意とする分野もあります。

共通した特徴として
「血液の流れがよくなる(血液がサラサラになる)」
といわれています。

これは、
DHAEPAを摂取すると、体内で代謝され、
エイコサノイド
というホルモンに似た作用をする物質がつくられます

 

【EPAから生じるエイコサノイド】

 血小板中では血小板凝集を抑制する働きを持つ
 「トロンボキサンA3」になり、

 血管壁では血小板凝集を抑制する働きを持つ
 「プロスタグランディンI3」になります。

【DHAから生じるエイコサノイド】 

 弱い血小板凝集作用を有する
 「トロンボキサンA3」になり、

 強力な血小板凝集作用のある
 「トロンポキサンA2」の生成をコントロールすることで、
 血小板凝集を防ぎます。
 (A3の生成が増えると、A2の生成が抑えられるという
  相互作用があります)


血管壁のプロスタグランディンI3と、
血小板内でできるトロンボキサンA2A3の相互作用によって、
血液内の血小板凝集を抑え、血液の粘り気を少なくします。

 

結果として、
血管が詰まって起きる心筋梗塞脳血管などの
血管病の予防や治療に役立つと考えられています。

 
この生体内での現象が、

俗に 

血液がサラサラになる」と表現されています。


※ 血液が固まって血栓ができるのを予防する
  作用については、摂りすぎに注意が必要です。
  出血時に必要な血液凝固作用が低下し、
  血が止まらなくなることが考えられるからです。
 
  ただし、
  通常の食品でとる場合はほとんど心配ありません。

 

 
DHAは脳と神経に多く含まれ、
脳の栄養」ともいわれています。

脳の機能を高めて神経を活性化し、老化予防の効果もあります。
また、人では、妊娠/出産、胎児への影響も研究されています。


※ 胎児は、母親の胎内にいるときから
  様々な栄養を胎盤を通じて摂取しています。

  妊婦がDHAを摂取すると、
  妊婦の血液中に増えた
DHAが胎盤を通して胎児の脳に到達し、
  脳の発達を助けると考えられます、

  脳には約140億個の神経細胞がありますが、
  これは胎児の時期に完成します。
  妊娠中にDHAを多く摂ることで、
  胎児の脳の発達に効果を発揮することが報告されています。

 

Q4.EPA/DHAを多く含む食材は何ですか?

あじ、いわし、さば、かつお、さんま、マグロなど
青い背の魚に多く含まれています。

特にアジにはグルタミン酸などの旨味成分がたっぷり含まれている為、
お魚が苦手な子も喜んで食べてくれるかもしれません^^

 


Q5.EPA/DHAを摂取する際、気をつけることはありますか?

DHAEPAの脂(不飽和脂肪酸)は酸化しやすいため
鮮度のいい生のお魚や脂ののった旬のお魚を食べるのが
一番効果的です。

魚を煮てあげるときは、
煮汁にも栄養分が流れ出ているので
煮汁も一緒にあげましょう。

火を通したお魚の骨は固いので、
火を通したときには骨はとってあげましょう。

 

 

(文章:福田政美インストラクター

 

 

ペット食育協会 HP:http://apna.jp/

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話題の脂肪酸に着目!〜不飽和脂肪酸とは?

今回のテーマは、「不飽和脂肪酸」です。

アジなど魚類にはほとんど含まれていますよね。
今回は少し詳しく探ってゆきましょう。


Q.不飽和脂肪酸とは何ですか?

脂質は脂肪酸からなっているのですが、
その脂肪酸のうち炭素の二重結合を含むものを不飽和脂肪酸といいます。

室温で液体であるという特徴があります。

例えば、

オリーブオイル(不飽和脂肪酸)は常温で液体ですが
ラード(飽和脂肪酸)は固体ですね。


エネルギー源や身体の構成成分となるほか、

血中の中性脂肪やコレステロールの量の調節を助ける働きがあります。




Q.魚や植物に多く含まれる脂質だということですが、豚肉や牛肉などの獣肉に含まれる脂質とは何が違うのですか?

獣肉に含まれる脂質は飽和脂肪酸といいます。

炭素の二重結合を含みません。
●室温で個体です。
●摂取が過剰になると、肝臓でコレステロールの合成を促進し、
 血中コレステロール値を上げてしまいます

 

脂肪酸はその構造によって体内での作用や役割が異なります。

 飽和脂肪酸のようにコレルテロールを作ったり
 不飽和脂肪酸のように減らしたり

 互いに影響しあいながら作用をしています。


Q.一価不飽和脂肪酸の働きと、多く含まれる食品を教えてください。

数種類の脂肪酸がありますが、中でも
オレイン酸は聞いたことがあるのではないでしょうか?

オリーブオイルや、サフラワー油などに含まれます。

酸化しにくく、過酸化脂質になりにくいと言われています。

特にオレイン酸血中のLDL(悪玉)コレステロールを下げる働きがあります


 

Q.n-3多価不飽和脂肪酸の特徴と、多く含まれる食品を教えてください。

αリノレン酸IRADHA などがあげられます。
おもに、いわし、サバ、サンマ、ブリ、海藻類などに含まれます。

n-3系脂肪酸
細胞膜や体の仕組みに働きかける生理活性物質の材料となる物質です。

血液中のLDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪を減らし、
HDL(善玉)コレステロール値を上昇させる作用があります。

血栓ができるのを防いだり、といった
動脈硬化予防の働き
もあります。

抗炎症作用を持った物質としても注目されています。

 

 
Q.n-6多価不飽和脂肪酸の働きと,多く含まれる食品を教えてください。

リノール酸γ-リノレン酸アラギドン酸などがあげられます。
おもに、大豆油、ひまわり油、魚類などに含まれます。
リノール酸はナッツ類に多く含まれます。

n-6系脂肪酸
細胞膜や体の仕組みに働きかける生理活性物質の材料となる物質です。

血液中のコレステロール値を減少させる作用があります。
逆に取りすぎるとHDL(善玉)コレステロールも減ってしまいます。

多く摂り過ぎると
アレルギー症状を起こす物質の合成を増やして
症状を悪化させたりするといわれています。

Q.脂肪酸は酸化しやすいと聞きますが、摂取の際に気をつける事はありますか?

保存するときになるべく空気に触れないように密閉するなどして
気をつけると良いと思います。
新鮮なうちに、消費するのが一番良いでしょう。

 
酸化を防ぐ意味で、
抗酸化物質の含まれる食材を一緒に摂ってみたらいかがでしょう。


代表的なところでビタミンEは強い抗酸化物質です。
しかも、油との相性の良い脂溶性ビタミンです。

アーモンド、松の実、モロヘイヤ、赤ピーマン、
うなぎ、焼き海苔などに含まれます。
植物油の中でも、ひまわり油、綿実油、サフラワー油など、
また、魚類の中にもビタミンEは含まれています。
ビタミンEの働きにはビタミンCも密接に関わっています。
お互いに協力しながら酸化物質の生成を防いでいます。

他には、緑黄色野菜などに含まれているβーカロテン抗酸化物質です。
単一の脂肪酸だけ、栄養素だけに注目し摂取するよりも
まんべんなく食材を食べることによって、いろんな脂肪酸を摂取できますし、

なにより、自然と
ビタミンE、C、βーカロテンなどの抗酸化物質の恩恵を
知らず知らずに受けていたりするのです。

 

(文章:羽生田さゆりインストラクター

 

羽生田インストラクターの作る手作りごはんも見てみたい!
 たーんとご覧あれ♪ → 「犬の手作りごはんレシピ

 
 
 
 

ペット食育協会 HP:http://apna.jp/

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植物に備わるグリーンパワー!「クロロフィル」

今回ご紹介する栄養素は「クロロフィル」。

植物に含まれる、緑色の色素についてです。
それではさっそくQ&Aに移りましょう。

 

Q.クロロフィルは植物に含まれる色素成分として有名ですが、どんな働きをする色素なのですか?

クロロフィルとは
私達が学校で習った「葉緑素」の事です。
葉緑素は植物の葉緑体の中にある緑色の色素です。

この葉緑素に光があたると、
まわりにある二酸化炭素と根から吸い上げた水を原料にして、
でんぷんや砂糖のようなものを作ります。
これが 『光合成』 です。

水は 水素と酸素 でできていますが、
正確にいうと、光合成で使うのは水素だけです。
そこで あまった酸素は植物の外(空気中)に排出されます。
これが 『光合成で酸素を作る』 という事です。


クロロフィル(葉緑素)
植物の中で、光合成の働きをしています

 

Q.クロロフィルとクロロフィリンの違いは何ですか?

クロロフィリンとは…

葉緑素の一種であるクロロフィルを加水分解したもの
クロロフィルに含まれるMgイオンを銅イオンや鉄イオンで置き換え、
水に溶けやすく吸収されやすい形にしています。

主に緑色の性質を利用して、
食用色素などの添加物として使われています

 
 

Q.クロロフィルはどのような植物にたくさん含まれているのですか?

パセリ、ピーマン、ほうれんそうなどの緑色の濃い野菜に多く含まれています。

また海草類にも多く含まれています。


Q.犬や猫がこのクロロフィルを摂取すると、どのような影響があると考えられますか?

クロロフィルには強力な脱臭効果があるため、
クロロフィルやその化合物であるクロロフィリンを摂取することで
・体臭
・口臭
・便臭

などを抑える効果が期待されています。

犬や猫には、おやつやガム、サプリメントとして
クロロフィルを含んだ多くの商品が発売されていますので、
それらを利用してみるのもいいかもしれませんね。

それ以外にも、人間のほうで有効性が確認/研究されている
◎血液を浄化する働き
◎動脈硬化の予防
◎活性酸素の抑制

などの働きも期待できると思います。


Q.過剰摂取による弊害はありますか?

天然のクロロフィルに関しましては、
消化吸収されずに働く成分で、副作用は無いと言われています。

 
 
 

(文章:前村さゆみインストラクター

 

 

ペット食育協会 HP:http://apna.jp/

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