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毎日摂りたい食物繊維! 実はとても優れモノなんです。

みなさま、こんにちは。

今日は「食物繊維」についてのお話です。

食物繊維といえば、ダイエット便秘解消!という効果で有名ですね。
消化酵素で分解できない成分を総称して【食物繊維】といいます。

消化吸収されないので、
エネルギー源になったり身体成分として利用されるものではありませんが、
体内でいろいろな働きをして、多くの疾患の予防にも役立つ優れものなので
5大栄養素に次ぐ「第6の栄養素」として注目されています。

それではQ&Aに移りましょう。


Q.食物繊維の種類と、それぞれの違いを教えてください。

食物繊維は、水に溶けるか溶けないかで2つに分類されます。

水溶性食物繊維・・・水に溶ける食物繊維

 海藻類・果物・コンニャクなどに含まれるアルギン酸・ペクチン・マンナンなど

●不溶性食物繊維・・・水に溶けない食物繊維

 ゴボウ・サツマイモなどの野菜、豆類、キノコ類に含まれるセルロース・

 ヘミセルロース・不溶性ペクチン・リグニン・イヌリン・キチンなど

 

Q.食物繊維は吸収されない栄養素とききましたが、体内に吸収されずにどのように働くのですか。

水溶性食物繊維は、水に溶けるからといって体内に吸収されることなく、
粘度の高い半固形状(ゲル状)になってゆっくりと腸内を移動します。

 一緒に摂取した食品の移動も緩やかになって小腸での栄養吸収を和らげ、
 糖の吸収速度が遅くなるので、血糖値の急な上昇を抑えます。
 また、腸内細菌のエサとなって善玉菌を増やすので、腸内環境を整え、
 良好に保つことができます。

不溶性食物繊維は、水に溶けることなくそのまま腸まで達します。

 その間に、胃や腸内といった消化器官でたくさんの水分を吸収して
 最初の大きさの何倍〜何十倍にも膨れ上がるので、便のかさが増します。
 それにより腸を刺激し、腸の蠕動運動が活発にさせることで
 便通をサポートします。

 

Q.水溶性食物繊維を摂取する事によるメリットは?

・血中コレステロールを減少させる働きにより、
 動脈硬化や高血圧の予防に役立ちます。

・糖の吸収速度が遅くなることで、血糖値の急上昇を抑制する働きにより
 糖尿病の予防にも効果を発揮します。

 

Q.不溶性食物繊維を摂取する事によるメリットは?

・腸内にたまった老廃物を吸着して体外へ押し出す働きがあるので、
 腸に有害物質が溜まる事で罹るリスクが高まる
 大腸疾患などの病気の予防にもなります。

・食事中の食物繊維の割合を増やすと、
 食事全体のエネルギー量が減るのでダイエットに効果があります。

 さらに、消化されずに膨らむので満腹感があり、
 食べ過ぎを防ぐので体重管理にも役立ちます。

 

Q.食物繊維を摂取する事によるデメリットがあれば教えてください。

身体が健康な状態の場合、
通常の食事で食物繊維の摂り過ぎになることはほとんどありませんが、
大量に摂ることで出てくるデメリットがあります。

・大量に摂ると下痢を起こす場合もあります。

・カルシウムや鉄などを吸着する性質もあるため、
 摂りすぎるとミネラル不足になることがあります。

・それ自体に香りや味がないため、
 食事中の食物繊維の割合が増えると嗜好性が落ちます。

・もともと胃腸が弱い場合、
 大量の食物繊維はかえって胃腸への刺激になるので、
 食物繊維を多く含む食材などは適量を細かく刻む、柔らかく煮るなど、
 工夫をしながら使う事をお勧めします。

 

Q.食物繊維を摂取する際に、注意した方が良い食べ合わせやお勧めの食べ合わせなどはありますか?

・食物繊維の効果を生かすには、充分な水分が必要です。
 水分をたっぷり含んだ食事を摂るようにしましょう。

・ダイエット中などで、長期にわたって食物繊維の多い食事になる場合や、
 サプリメントなどで食物繊維を摂取している場合、カルシウムなどの
 ミネラルを多く含んだ食材も一緒に摂るようにしましょう。

・腸内細菌が乱れた事による下痢をしたあとは、
 食物繊維を多く含む食材と、
 ヨーグルトなど乳酸菌を多く含む発酵食品を一緒に摂ると、
 乱れた腸内環境が整いやすくなることもありお勧めです。

 

Q.老犬・老猫に食物繊維はどうでしょうか?

老犬老猫に多い「便秘」の解消に役立つ事もあります。
便のカサが増して便通がよくなる上、柔らかい便になるので、
力まずに排便できます。

(ただし、重度な便秘/病的な便秘など、便のかさが増す事で
 症状が悪化する可能性がある場合などのように
 食物繊維の積極的な摂取は控えた方が良い場合もあります)

食べる量が減ってきたら、エネルギー源になる栄養素を効果的に摂るため
便通の具合を観察しながら
食物繊維の割合を少し減らしてみるのもよいでしょう。

 

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【食物繊維】は、腸内環境を良好に保ち、
様々な疾患を予防して健康を保つためにも、
毎日積極的に摂りたいもののひとつです。

「肌は腸の鏡」などとも言われるように、腸内環境は肌の状態も左右します。
便通を良くして老廃物を溜めないようにすることで良好な腸内環境を保ち、
ペットはもちろん、私たち飼い主の美肌も保っていきましょう。

そしてもうすぐ冬がきます。
寒くなると代謝も落ちやすくなり、体に溜まった有害物質なども
出ていきにくくなります。
今のうちに腸のお掃除をして腸内環境を整え、
不要な物が溜まりにくい身体作りをしておきましょう。

根菜類・葉野菜・芋類・豆類・海藻類・キノコ類のほか、果物や穀物など
食物繊維を含む食材はたくさんあります。
いろいろな食材からバランスよく摂取できるといいですね。

 

(文章:寺内さと子インストラクター)

 
 

ペット食育協会 HP:http://apna.jp/


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